政府主導で開始された2020年「Go To キャンペーン」。旅行や外食などが超お得になるということで、メディアでも日夜取り上げられています。
Go To キャンペーンの割引補助は空前絶後の大きさなので、このチャンスはぜひとも利用すべきです。
ここでは、Go To キャンペーンの内容と利用方法・注意点などを詳しく解説しています。
この記事に書いてあるコト
Go To キャンペーンとは
「Go Toキャンペーン」とは、世界で猛威を振るうコロナウイルスによって落ち込んでしまった日本の経済を立て直すための施策の一環として行われる政府事業のことです。
コロナウイルス感染症によって、現在日本経済は低迷の兆しをみせています。
外出自粛規制によって多くの事業者が大打撃を受け、規模縮小や倒産などが相次いでいるのが現状。
このリーマン・ショックを超えると言われる景気低迷に、政府発案ではじめられた救済政策がGoToキャンペーンです。
主に「観光業」「飲食業」「商店」「イベント事業」などを対象としており、キャンペーン中にお客が消費した金額に対して補助金を支給します。
これによって消費を増大させ、困窮する事業者が苦境を乗り越えられるよう支援していこうというのがGo To キャンペーンの目的です。
Go Toキャンペーン4つの内容
Go Toキャンペーンは、事業形態によって4つの内容に分類され、それぞれに規定が設けられています。
・観光業「Go To Travel」・飲食業「Go To Eat」・イベント業「Go To Event」・商店「Go To 商店街」これらの事業はコロナウイルス感染症のパンデミック以降とくに収益を落ち込ませており、自力での回復がとくに困難だと考えられている業態です。
私たちがお客として、これらの事業者から「ものを買う」「サービスを受ける」といった消費をする際に規定の割引が受けられ、事業者は政府から同額の支援金を受け取ることで経済活動が活性化されます。
お客は日本国内に居住する者すべてが対象となり、対象事業者は政府への申請と認可が必要。
割引の内容は、それぞれに分類されたキャンペーンの種類によって個々に定められているので、以下に詳しく解説していきます。
Go To Travel キャンペーン
「Go To Travel」は観光事業への支援策で、国内旅行をした際に最大で50%の割引が受けられるキャンペーンです。
国内の観光事業者に対して行う支援策なので、「国内旅行」に限られています。
日帰り・宿泊のどちらの旅行でも割引の対象です。
Go To Eat キャンペーン
「Go To Eat」は飲食事業者に対する支援策で、「プレミアム付き食事券」の発行と、サイトを利用して予約・来店をすることにより「ポイント付与」がされるキャンペーンです。
対象は、政府が規定しているコロナウイルス感染予防策を取り入れたことが証明されている店舗のみとなります。
割引対象の店舗は、店頭・広告によって示され、またサイトには対象店舗がかんたんに分かるように表示されています。
Go To Event キャンペーン
「Go to Event」はイベント事業者・チケット販売業者を救済する支援策。
対象のサービスは、コンサート・映画・遊園地・観劇・スポーツ・展覧会などです。
購入したチケットに対して「20%の割引」か「クーポンの付与」によって消費者還元するキャンペーンです。
まだ未定ですが、「無観客コンサート」の有料動画配信などにも対象を広げていく予定があります。
Go To 商店街 キャンペーン
Go To 商店街は、その名の通り「商店街」に対する支援策です。
現在、参加商店街の募集をしているところで、未実施のキャンペーンです。
参加商店街が主催したイベント等を実施する際の経費に補助金を出すもので、一般消費者にはキャンペーンの直接的な還元・割引は予定されていません。
Go Toキャンペーンの対象期間
Go To キャンペーには、4つそれぞれに対象期間が設けられています。
現時点でまだ実施されていないキャンペーン、開催時期そのものが未定のキャンペーンもふくめて見てみましょう。
Go To Travelキャンペーンの対象期間
Go To Travelはすでに実施されています。
2020年7月22日以降の国内旅行が対象になり、2021年の1月末で終了予定。(実施期間の変動あり)
Go To Eatキャンペーンの対象期間
Go To Eatキャンペーンはすでに実施されています。
プレミアム付き食事券は、2020年の9月中旬頃に開始され、2021年3月末までが現在の予定です。
食事券の購入は1月末までで終了となり、食事券の有効期限は2021年3月末まで。
ただし、政府の判断によって時期は変動するかもしれません。
地域によってつかえるキャンペーンは違う
Go Toキャンペーンは地域によって使えるキャンペーンが違うので、利用する際には詳細を確かめることが大切です。
とくにGo To Eatキャンペーンなどは、自治体によってプレミアム付き商品券の配布方法や、金券の種類・金額なども違いますし、購入方法も自治体に一任されています。
自分の住む自治体の公式ページや広報で確認しましょう。
旅行がお得になる!Go To Travel
『Go To Travel』は、旅行代金を一定の基準で政府が補助金を付与することで、旅行客の消費を喚起し、落ち込んだ全国の観光事業者を支援する仕組みです。
1兆6千万円以上の予算が割り当てられており、観光事業者はもちろん、消費者側にもメリットがあります。
外出自粛によって控えざるを得なかった旅行を、割安で行うことができるチャンスなのです。
「旅行代金」で割引になるもの
「旅行代金」といっても、宿泊代・交通費・遊興費・土産購入費などいくつかの要素があります。
Go To Travelキャンペーンでは、旅行の際のどの部分の割引がされるのでしょうか?Go To Travelキャンペーンの割引対象となるのは「宿泊費+交通費+土産購入費」です。
宿泊費と交通費は、パック料金から割引された金額を支払う形になり、お土産の購入は地域共通クーポンによって補助されます。
一般的な国内旅行費用の大半がこれらに該当しますので、かなりの割引となるはずです。
ただし、上限が設けられていて、「1人1泊」につき「2万円」までの総割引額となります。
また、キャンペーン期間中なら何度利用しても対象割引となり、連泊をする際にも1日ごとの割引となるので、かなりお得です。
高額な宿泊施設ほど割引額が大きくなる計算で、実際にキャンペーンが実施されてから高級ホテルや旅館への予約が急増しています。
日帰り旅行の場合は?
Go To Travelキャンペーンでは、「日帰り旅行」についても割引対象となります。
ただし、割引上限が宿泊の場合では「2万円」までとなりますが、日帰りの場合では「1万円」と、半分の上限です。
この部分が大きく違うので、旅行プランを立てる際に検討する必要があるでしょう。
旅行費用が半額になるの?
GoTo Travelキャンペーンを利用して国内旅行をすると「半額になる」と宣伝されていますが、どのような計算になるのでしょうか?上限が2万円以内のGo To Travelパックを購入することで、支払額の35%が割引給付額となり、15%が地域共通クーポン券での給付で、合わせて「半額」となります。
宿泊料金が高く、割引額を算出したときに、2万円を超えてしまうような場合には半額にはなりません。
Go To Travelキャンペーンを利用して旅行プランを立てる際には、割引額とのコストのバランスを検討することが大切です。
キャンペーン適用例と旅行費シミュレーション
それでは実際の旅行を想定した、Go To Travelキャンペーンが適用された旅行費をシミュレーションしてみましょう。
パック料金30,000円のケースのシミュレーション
- パック料金30,000円から35%→10,500円の割引額
- 地域共通クーポン券として30,000円から15%割引→4,500円の割引額
10,500円+4,500円=15,000円の総給付額となるので、3万円のパック料金から見ると「50%の割引額」となります。
日帰り利用料10,000円のケースのシミュレーション
- パック料金10,000から35%→3,500円の割引額
- 地域共通クーポン券として10,000円から15%→1,500円
3,500円+1,500円=5,000円の割引給付額となるので、こちらも半額にはなりますが、割引給付総額が30,000円のケースと比べると1/3になります。
逆算をすると、「パック料金40,000円」までなら、割引給付額が「20,000円以下」となるので半額割引となり、それ以上の高額から半額を下回ります。
地域共通クーポンとは
Go To Travelキャンペーンの宿泊代金は、最初から割り引かれているので、提示額をいつものように支払うだけでですが「地域共通クーポン券」に対しては利用に際して少し知識が必要です。
地域共通クーポン券には2種類あり「紙クーポン」と「電子クーポン」になります。
紙のクーポンはいわゆるチケットタイプなので、宿泊施設で手渡されたものを旅行先の土産物店や飲食店、その他の加盟店で利用するだけです。
電子クーポン券の場合は、指定された「電子クーポンサイト」で登録をし、それを加盟店で利用します。
紙クーポンの券種は1,000円と500円単位、電子クーポンは1,000円・2,000円・3,000円となり、お釣りを受け取ることができません。
また、地域共通クーポン券は提携している加盟店のみでしか利用できないので、自治体が公表している一覧をチェックしておく必要があります。
個人手配した日帰り旅行は適用対象外
Go To Travelキャンペーンの割引を受けるためには、キャンペーンの参加企業(旅行会社・代理店・旅行サイトなど)から宿泊代と交通費がパックになったものを購入する必要があります。
自分で格安チケットなどで宿泊券を購入したり、高速を使って現地で宿を探して利用しても割引給付は受けられないのです。
Go To Travelキャンペーンの参加企業は、公式ページに公表されています。
日帰り予定の場合は前泊しよう!
Go To Travelキャンペーンは日帰りも宿泊をするほうが、2倍の割引を受けることができます。
なので、日帰りで旅行しようと考えているなら、いっそのこと前泊したほうがお得です。
Go To Travelキャンペーンの参加企業でパックを探す場合、日帰りパックだけではなく宿泊パックも併せて比較してみましょう。
場合によっては宿泊のほうが日帰りよりも結果的に安くなる可能性があります。
飲食・グルメで使えるGo To Eat
『Go To Eatキャンペーン』は、観光事業と同じく新型コロナウイルスで大打撃を受けた飲食事業者救済の施策です。
Go To Travelよりももっと身近な外食をすることでお得な割引を受けることができます。
Go To Travel キャンペーンと併用できる
Go To Eatは汎用性が高く、Go To Travelと併用して使うこともできます。
旅行先でキャンペーンに参加している店舗を見つけて予約をすれば、旅行中の飲食費をお得に補助してもらうことも可能になります。
お住まいの自治体で購入したプレミアム付き食事券を店頭で提出するだけなので、手続きも要らず非常にかんたんです。
どのサイトから予約すればお得?
Go To Eatキャンペーンは、多くのグルメ・予約サイトが参加していますが、サイトによってはお得感も違ってきます。
割引金額は同じでも、提携している飲食店が少なければ戻ってきたポイントが宝の持ち腐れになることも少なくありません。
その点「ぐるなび」や「ホットペッパー」ならば日本最大規模の有名サイトですし、提携店舗数も他を圧倒しています。
特別な外食だけではなくふだんの食費の節約にもなるので、利便性の高さを感じられるでしょう。
- ぐるなび
- ホットペッパー
せっかくだから飲食店ではできるだけたくさん食べよう
Go To Eatキャンペーンを利用するならば、せっかくなので飲食店ではできるだけ食べましょう。
最近では、わずかなポイント稼ぎのために、低価格帯の飲食店で単品を頼んでしまう人もいるようですが、(トリキ錬金術など)これではキャンペーンの趣旨から外れてしまいますし、せっかくのチャンスなのにあまり楽しくもありません。
まとめ
Go To キャンペーンは、新型コロナウイルスの感染拡大というマイナスの事態から始められましたが、現代の日本人が過去に経験をしたことがないレベルの政府補助が受けられるチャンスでもあります。
消費者がふだんよりもリッチにサービスを受けられ、それによって困窮した事業者が救われるという、皆が得をするキャンペーンなので積極的に利用しましょう。