単気筒、空冷シングルエンジンのバイクというのは本当にシンプルでキレイだと思う。オートバイが動くためだけの必要最小限のモノがそこにあり、そのシンプルエンジンが動き、バイクが走る。
本当にバイクって単気筒で十分!これでいいんだ・・・乗っているとそんな思いになります。
まー、遅いですけどね。
で、オレの乗っているホンダCB223Sのライバル?友達?に近いであろう、今でも(新車はもちろん、中古・ヤフオク等)で買うことができる単気筒・空冷250ccのバイクを列挙してみた。
この記事に書いてあるコト
単気筒250ccバイクのいいところ・メリット
バイクにはたくさんの排気量がある。沢山の人が乗っている原付き50cc、中間排気量である400cc、大排気量は車のような排気量を持つバイクもたくさんある。
軽自動車は660ccだが、それの倍以上の排気量を持つバイクもたくさんある。
これだけたくさんの排気量があるバイクの中で、250ccという排気量はたくさんのメリットを持つ。ちょっと見てみよう。
普通自動二輪免許で乗ることができる
250ccのバイクは普通自動二輪免許という教習所で比較的ラクに取れる免許証で乗ることができる排気量です。
まぁ、もちろんこの普通自動二輪免許なら400ccまで乗ることができる。しかし、それでも250ccはメリットあるのですよ。
2人乗りするに十分なパワーと車格
原付き以上の排気量になればバイクは2人乗りできる。ピンクナンバーのスクーターなども2人乗りできるでしょ?
しかし、法律上乗ることができることと、2人乗りしても走りを含め快適か?・・・となると話は違ってくる。
やはりタンデムをしてパワーに余裕があり、走りが快適なのは250ccくらいから上ではないかと。
また250ccくらいの排気量となると、それ相応の車格、シート幅、タイヤ、サスペンションがあり、2人乗りでも問題ない大きさではないかと考える。
ウチのCB223Sもそこそこ大きく車両寸法で言うと、若干ではあるがヤマハSR400よりも大きい。パワーも16ps程度だが、普通に高速道路を2人乗りで90km/hで流すことができるよ。
単気筒250ccバイクは高速道路に乗れる
排気量126cc以上のバイクであれば高速道路に乗ることができる。(125でも軽2輪登録で乗れる)
というわけで、CB223を含む250ccクラスのバイクは高速道路に乗ることができる。もちETCも付けられる。
そして当然高速道路2人乗りもできるのだ!すごいだろ!
250ccバイクはなんと言っても車検がない
250ccバイクの最大のメリットといえば、この車検がないということになるだろう。
上位クラスの400ccやリッターバイクと同等に高速にも乗れたりするが、大きなアドバンテージが、この車検がないことだろう。
車検がないというメリットで250ccを選ぶ人も多いかと思う。
タイヤやパーツが長持ちする
はっきり言うと、250ccバイクはパワーがありません。400ccクラスやリッターバイクに比べパワーもなければ、トルクもありません。
当然パワーが無いので、タイヤもそんなに太くないです。
ということは・・・タイヤやチェーンなどのパーツが長持ちするのです。
リッターバイククラスなど、その凶暴なパワーでストップアンドゴーを繰り返すと、あの太いとんでもない高額なタイヤが、そこそこの距離で減っていきます。
しかし、250cc、特に単気筒となるとそんなにパワーが無いので各パーツの痛み、タイヤのヘリが本当に少ない。お財布に優しい排気量なんですよ。250ccって。(2ストクォーター除く)
維持費・税金・保険が安い
前述のようにパワーが少な目の250ccエンジンだとパーツやタイヤが長持ちしますので、めっちゃ維持費が安いです。フロントタイヤなんて2万キロくらい持ちそう。
さらに税金や保険がかなり安い。
自賠責保険は3年で15,000円チョイ。任意保険は対人・対物無制限でも15,000円チョイ。自動車税が3,600円。
ということで、1年の維持費は2万円チョイとなる。マジか。
そしてシングルエンジンの250ccは燃費もすごくいい。普通にリッター30km。ツーリングだとリッター40kmを普通に走る。
単気筒250ccバイク5選:CB223のライバル
CB223のライバル?お友達?となるであろう単気筒、シングル空冷エンジン250ccバイクを5台選んでみた。
ホンダGB250 クラブマン
まずはホンダのシングル空冷エンジンと言えば、こいつ。ホンダGB250 クラブマンとなるだろう。
マジライバル。ただ、このエンジンは本当に力がある。CB223と同じ空冷単気筒エンジンだがDOHCの圧縮比10.2のエンジンは9000rpmで30psの高出力を叩き出す。
CB223の約2倍だ。とても同排気量のエンジンとは思えない。ミッションも6速だし。
もしCBという名にこだわらないホンダファンであれば、程度のいいGBを探すのもよいだろう。
ホンダ CBX250RS
ホンダ好きなので、もう一台ホンダをチョイス。
GBよりも、一段古くなるかも。ホンダ CBX250RSだ。中古車市場でもヤフオクでもよい車両が見つかるかどうかはかなりむずかしい。
こいつのアピールポイントはヘッドライトの下にあるダブルホーンよ。これがかっこいい!
さらに空冷のDOHCシングルエンジンはGB同様に30psを叩き出す。車両重量が129kgとマジ軽量なので、かなり走ると思われるぞ。
カワサキ エストレヤ
カワサキエストレヤは1992年にデビュー。「エストレヤ」はスペイン語で星の意味を持つ。
CB223Sもそこそこ大きめのフューエルタンクを持つが、このエストレヤはそのさらに上を行く13Lの燃料タンクだ。見ると、かなり大きなタンクが印象的。
そのタンクの下にあるシングルエンジンもかなり美しい造形美で存在感がある。でかいタンクに負けていない。
そしてなんといってもCB223がうらやましがるのが、ノーマルで取り付けてある往年の英国バイクに見られるキャブトンマフラーであることは間違いない。
まじでうらやまし。CB223のマフラーなんて、まじかっこ悪いもんな。CBオーナーはほとんどマフラー交換しているのもうなずける。
ただ、そのようなことより、中古車市場もヤフオク価格も他のシングル250ccよりも若干高めであること覚えておこう。
スズキ ST250 Eタイプ
なんと今現在もカタログ落ちせずに空冷シングル単気筒250ccエンジン搭載のバイクが新車で買えます。それがこのスズキ ST250 Eタイプ。
メーカー希望小売価格484,920円となっている。
主要諸元はカワサキエストレヤやCB223などと横並びに近い。空冷4サイクル単気筒250ccエンジンは7500rpmで19psという出力。
ただ、現代も生き残っているのでキャブではなくフューエルインジェクションシステムとなっている。新車オンロード系バイクの空冷シングル250ccであれば、このスズキST250一択になる。
このST250にもメッキマフラーが付いていて、CB223オーナーとしては、うらやましいことこの上ない。
ヤマハ・セロー250
実はヤマハには空冷シングル250ccのロードモデルがない。
あの往年の名車であるヤマハSR400の250cc版があってもいいようなものだが、存在しない。そこで、ちょっと方向性が違いオフロード系になってしまうが、セロー250をとりあげた。
全然CB223Sのライバルでも何でもないじゃん・・・たしかにそのとおりです。ただ、オレがほしいだけです。
現存するバイクの中で空冷単気筒エンジンで新車が買えるバイクも本当に希少になってきた。このセローも7500rpmで20psを出力する。非常に扱いやすいエンジンだろう。
133kgの軽量車重でオフロードはもちろん、オンロードも軽快に走る。ちなみに旧モデルより圧縮比が9.5→9.7に高められパワーも18ps→20psにアップされているのだ。すごいだろ!
まとめ
ホンダCB223Sのライバル?お友達?・・・まぁ、GB250やCBX250はその年代からも良きライバルかもしれないが、エストレヤやST250、セローはCB223Sなど眼中にないとも考えられる。
いずれにしても、現状で空冷単気筒250ccエンジンの新車が買えるということは、非常にうれしいことだ。
もし、バイクに乗りたいな・・・そう考えているのであれば、気軽で構える必要もなく乗ることができるシングル250ccエンジンのバイクを見直してみてはどうだろう。