CB223Sがウチに来て約2ヶ月が経過をした。この間でツーリングを3回ほど、週に2回ほどはそこらを3-40kmほど走っている。
走行距離は約600kmほど。寒くなければ、長距離ツーリング行きたくなるほどだ。
で、約2ヶ月ほど経過したゆるくヌルいCB223Sのレビューをしたいと思う。なまあたたかい感じで読んでほしい。
この記事に書いてあるコト
CB223Sのデザイン
えっとですね、昔、このホンダCB223Sをはじめてみた時、マジで・・・「こんなかっこ悪いバイク誰が乗るんだ??」
本当にそう思った。心からそう考えた。
しかし、人は変わるものですね。今ではこのヌルい、いい意味で闘争心のわかないデザインが非常に心地よいです。
全く飾りっ気がない。また横にどのようなバイクが並んでも比べる気もしない。当然シグナルダッシュなんて考えも浮かばないです。
シンプルでホント何もないシングルエンジン。このバイクを買ったらすぐに交換するであろういまいちデザインなマフラー。デザインしていないだろ?と突っ込みたくなるディアドロップのフューエルタンク。CBと名がついているロードバイクなのにタコメータもついてないやる気の無さw
もうこのCB223Sのすべてが「戦う」というワードから遠くはなれているようです。
しかし、そのシンプルさから当然新型が出ても、心移りはしないくらい、行き着いているような感じです。
なんかホッとするような。
ただですね、実はこのCB223Sのボディサイズは意外と大きかったりします。
- ホンダCB223S車両寸法:2,100mm/780mm/1,110mm
- ヤマハSR400車両寸法:2,085mm/750mm/1,110mm
そうです。実はヤマハSR400とほぼ同じ、少しだけCB223Sのほうが大きいのです。
CB223Sは立派な車格を持ったオートバイと言えるでしょう。
CB223Sのエンジン
多分ですがこのCB223Sは250ccクラスに分類をされるでしょう。
しかし、エンジンは223ccというかなり微妙な排気量。なぜに250ccにしなかったのかはFTRがあるから仕方ないにしても、いかんせん力はない。
カタログ値で16psとかなり非力な部類に入る。
ウチの近くには国道254号や国道16号などけっこう流れの速い幹線道路があるが、このような道路を走る場合、けっこうアクセルを開けることになる。
まぁ、ギリギリ交通のリードはできるが・・・そんなもん。
今まで同様の単気筒系であるXR系やCRM250cc、KDX125、DT125などを乗ってきて、どのくらいなものか覚悟をしてきたけど・・・絶望する遅さではなかったことは付け加える。
多分このCB223Sを乗る方は、エンジンに関してほぼ期待をしていないと思う。逆にそれが功を奏して・・・「おもったより走るじゃん」という感想になるのだろう。
50km/hで走ると、振動も少なくとても心地よい。60km/hになると非常に良いエンジンの鼓動。シングルの醍醐味を味わえる。
さらに40km/hで走ってもストレスを感じないという日本の国道、制限速度に非常にマッチした動力性能ではないだろうか。
CB223Sの走行性能
CB223Sの走行性能はおもったよりも「かなり」走る・・・という印象だ。
完全にエンジンよりも勝っているフレームや足回り。さらにこれはちょっと太いだろう・・というタイヤサイズで、ブレーキングもコーナーも全く破綻しない。
車両重量も軽量(135kg)なので、メッチャ軽快。ただ太めのタイヤはちょっとダルな操舵感。
イマイチパワーのないエンジンのためコーナー出口でアクセルを一生懸命開けても、立ち上がらない、起き上がらない感があります。
それでも軽量が生きているので、日本のセンターラインのない峠や荒れている、濡れている路面、下りのつづら折れだったりするといいペースで走れます。
西伊豆を走った時、リッターバイクなどといい感じで後ろにつけました。ただストレートが長いとあっという間に車間が開くのは仕方ない・・・登りも当然ダメね。
北海道あたりのペースだとちょっときついかもしれない。ホント制限速度+ちょいというところが非常に気持ちいいレンジ。
ちなみにスタートは1速2速は矢継ぎ早。その後3速のレンジはちょっと広め。3速で制限速度まで引っ張ると、あとはお好みで4速なり5速なり。
高速道路は、まぁ乗ることが可能というレベル。80km/hであれば思ったほど不快ではないが、90km/hになるとかなりの振動。3桁はきつそうだが走れないことはない。
CB223Sの乗り心地
まったくもって問題ありません。アップライトなポジション。太めなタイヤ、何もないただのモノサス。すべてが良い感じでリンクして乗り心地はバッチリ。
ただ、膝と上半身が直角なポジションのため、尻が痛くなるのはけっこう早い。
ちなみにタンデムでも全く変わらない乗り心地。広いシートにグラブバー付のトップボックスがあるためタンデムは非常に快適そう。
CB223Sの取り回し
この軽量バイクの取り回しが悪い訳無いです。立ちごけなんてあるはず無いくらい軽いです。以前乗っていたCB1300の約半分だもんな。
ほぼ原チャリ感覚で取り回せる。バイクを前後させるのもまたがったまま動ける。
身長170cmで両足べったりなので、信号待ちや何をするのも全く不安なし。
そうか、信号を止まるのが楽なのは、この両足べったりが影響しているのだな。とにかくバイクが止まることを苦にしないくら楽ちんだ。
キャンピングカーのリアキャリアにも1人で簡単に乗せることができる。
CB223Sの燃費
かなりいいペースで走り回ってリッター40km走る。多分街乗りが多くてもリッター30kmを切ることはないだろう。
それくらい燃費がいい。
燃料タンクは11L(リザーブ2.4L)あるので300km走っても予備タンクにならないくらいの燃費。
北海道1周2400km走っても60Lしか消費しない計算。リッター130円として1万円でお釣りが来る。すごいコスパだ。
節約すれば北海道1周が5万円くらいで実現できるかも。
素晴らしすぎる。
CB223Sの総評
ホンダゴリラ50ccから始まりXLのトレール車、XR系のレーサー、VT250、VFR、FZR600(嫁)、ZXR750(嫁)、VF1000R、CB1300SFなど、なんだか色々なバイクを乗ってきた。
しかし、数年前ロードバイクを乗り始めたことでモーターサイクルを引退した。
そんなオレがリターンしたのが、このホンダCB223S。もうね悟りの境地ですよ。ホント。
フナに始まってフナに帰るってヤツ?ただ、このダル感、ヌル感が非常に心地よい。オートバイに乗っているという感覚。
とにかくCB223Sをガレージから出すことに負担がない。乗ることにストレスがない。走っていても急かさない・・・
普通に走って、シングルビートも心地よいバイク。
まぁ、すべての人にオススメはできないけど、適当なあまり負担の掛からない、お金の掛からないバイク無いかな・・・そういう方がいればCB223Sというバイクがあるよと知らせることができるだろう。
まとめ
18の時に車と一緒にバイクの免許取って、21の時に限定解除した。50歳まで色々乗り、色々な車種も経験した。
それゆえに・・・日本という国をオートバイで走るなら、これで十分すぎる・・・そんな気持ちにたどり着いたというところでしょう。
これ以下のバイクではちょっと困るけど、これ以上は全く必要ない。そんな気持ちを抱かせてくれるCB223Sです。
けっこう長い付き合いになる予感がします。